FLEXON® 13.56MHz帯RFID用シート
FX-LWシリーズ

FX-LW Series – FLEXON® 13.56 MHz RFID Sheet
FLEXON® 13.56MHz帯RFID用シート FX-LWシリーズ
RoHS2指令(10物質)適合品

13.56MHz帯RFIDの通信改善で
効果を発揮

FX-LWシリーズは13.56MHz帯でのRFID(無線周波数識別)システムに於ける『ICタグ金属貼付』や『ICタグ及びリーダーライターの通信感度向上』に効果を発揮します。

対応する電磁ノイズ周波数帯

推奨周波数帯 13.56MHz(RFID)

特長

  1. 13.56MHz帯にて交信を補助する特性(μ')が高く、磁気損失特性(μ'')が低いため金属等とICタグとの干渉を防止することができ、RFID用途に最適です。
  2. 強磁性粉末とゴムバインダーの複合素材で構成され、屈曲面にも貼付できます。
  3. 加工性に優れ、ご指定寸法への加工も承ります。

【13.56MHz帯RFID】金属等がICタグの交信に悪影響を及ぼす理由

磁界を用いてリーダーライターと情報をやり取りする13.56MHzRFIDの弱点は、ICタグに近接して金属等の導電体があると反応しなくなる事があります。
例えばスチール家具への貼付や携帯電話に組込んでICタグを読取りさせる場合、リーダーライターから発せられた交流の交信磁界が金属面を貫通した際(下図①)、その金属面に「渦電流(うずでんりゅう)」が発生します。
さらにこの渦電流が交信磁界と逆向きの「反磁界」を発生(下図②)させて交信磁界を打ち消し(下図③)、近くにあるICタグがリーダーライターに全く反応しないなどの不都合が生じます。

リーダーライターから発せられた交流の交信磁界が金属面を貫通した際
さらにこの渦電流が交信磁界と逆向きの「反磁界」を発生

解決策としての磁性シートに求められる要件

このように、金属面の影響によって交信磁界が打ち消されないためには、金属面とICタグの間に『透磁率μ'が高く交信磁界を引き寄せ』『透磁率μ''が十分に低く交信磁界を損失させない』
磁性体を介することで交信磁界をバイパスさせて、磁界が金属面を貫通しないようにすれば対策が可能です。
実際に対策品として使用するにはさらにICタグ用としての薄さと、必要にして充分な物理的強度が要求されます。
本製品は上記要件に全て当てはまるため、リーダーライターとICタグの交信改善に効果を発揮します。

交信磁界を打ち消し、近くにあるICタグがリーダーライターに全く反応しないなどの不都合が生じます。

仕様

品番 FX1105LW FX1110LW FX1120LW FX1130LW
標準シート厚さ
(mm)
0.05 0.1 0.2 0.3
標準シート寸法
(mm)
200×300
透磁率
μ'
55 (at 13.56MHz)
推奨
周波数帯域
13.56MHz (RFID)
使用温度範囲
(℃)
-30~+85
表面抵抗率
(Ω/□)
>1×106
比重
(g/cm3)
3.9

特性

FLEXON® 13.56MHz帯RFID用シート FX-LWシリーズ